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【キウイ】4月のキウイフルーツ便り: レインボーレッドが咲かせる彩り豊かな未来

皆さま、こんにちは。アッシーリスガーデンです。

新緑の季節となった4月、私たちの畑ではキウイフルーツの木々が美しい花を咲かせ始めています。今回は、アッシーリスガーデンで育てている特別なキウイフルーツ「レインボーレッド」の4月の様子をお届けします。

一般的なグリーンキウイとは異なり、果肉が鮮やかな赤色に染まる「レインボーレッド」。その名前の通り、虹のような色彩と豊かな風味を持つこの果実が、どのように育ち始めるのか――今日はその成長の第一歩をご紹介します。

■ キウイフルーツの花〜控えめな美しさ〜

4月下旬、キウイフルーツの枝からは小さくて控えめな花が顔を出しています。一見地味に見えるかもしれませんが、よく見ると淡いクリーム色の花びらと中心の黄色い雄しべが繊細な美しさを放っています。

キウイフルーツは雌雄異株という特徴を持ち、雄花と雌花が別々の木に咲きます。この時期、私たちは授粉がしっかりと行われるよう、雌雄の木の配置や、必要に応じた人工授粉の準備を進めています。

レインボーレッドは比較的新しい品種で、一般的なキウイよりも糖度が高く、酸味と甘みのバランスに優れています。その特性を最大限に引き出すためには、この開花期からの管理が重要です。

■ 組立式果樹棚で育てるキウイフルーツ

アッシーリスガーデンでは、自社の金属加工技術を活かして開発した特許取得済みの組立式果樹棚を使って栽培しています。キウイフルーツは蔓性植物で、強靭なサポート構造が必要ですが、この果樹棚はその要求に完璧に応えます。

写真でご覧いただけるように、たくさんの葉が茂り始めています。キウイフルーツの葉は大きく丸みを帯びており、光合成の効率が高いのが特徴。この時期、葉の成長を促し、十分な栄養を蓄えさせることが、後の果実の質を左右します。

組立式果樹棚のメリットは以下の点にあります:

  1. 強度と柔軟性のバランス:キウイフルーツのような重量のある果実でも安全に支えられます
  2. 最適な日照管理:棚の高さや角度を調整して、葉と果実への日当たりを最適化
  3. 作業性の向上:人間工学に基づいた設計で、栽培管理や収穫作業が効率的
  4. 拡張性:成長に合わせて棚を追加・調整できる柔軟なシステム

■ 新芽と蕾〜生命力の芽吹き〜

4月のキウイフルーツの枝では、花だけでなく新しい芽も次々と伸び始めています。写真では、枝から伸びる若い蕾と、鮮やかな緑色の新芽が確認できます。

枝の表面に見える白い点は、キウイフルーツの特徴的な「皮目(ひめ)」です。これは樹皮のガス交換を助ける小さな穴で、健全な成長の証でもあります。

レインボーレッドの栽培では、この時期に以下のポイントに注意して管理しています:

  1. 適切な剪定と誘引:不要な枝を取り除き、残す枝を棚に這わせて理想的な形に整える
  2. 水分管理:成長期には十分な水分供給が必要
  3. 病害虫の予防:初期段階での健全な環境づくり
  4. 花芽の観察:十分な数の花が咲くよう、発育状況を確認

アッシーリスガーデンでは根域制限栽培も併用し、限られた根の空間で効率的に養分を吸収できるようにしています。これにより、コンパクトながら高品質な果実の生産が可能になります。

■ 「半歩先の豊かさ」を果実で表現する

レインボーレッドというキウイフルーツの品種自体が、私たちのコンセプト「半歩先の豊かさ」を体現しています。一般的なキウイの美味しさに、鮮やかな赤い果肉という新しい価値を加えることで、果物の楽しみ方に小さな革新をもたらすからです。

アッシーリスガーデンでは、伝統的な栽培技術を大切にしながらも、金属加工技術を活かした組立式果樹棚など、新しい工夫を重ねています。そうして生まれる果実は、単なる食べ物以上の価値を持ちます。

この4月から始まる花の季節を経て、レインボーレッドの果実が実り、収穫の時を迎えるまでには、まだ多くの時間と手間がかかります。しかし、その過程の一つ一つに私たちの想いを込めることで、皆さまに特別な体験をお届けしたいと考えています。

「Field to Mouth(採って、食べる)」。育てるから食卓までの物語を大切にする私たちは、これからもキウイフルーツの成長を見守り続けます。

■ おわりに

今回は4月下旬のキウイフルーツ(レインボーレッド)の様子をお届けしました。次回は「実をつけるキウイフルーツ」として、成長の次の段階をご紹介する予定です。

レインボーレッドは、アッシーリスガーデンが2024年から本格的に栽培を始めた新しい挑戦です。この新たな旅路を、ぜひ皆さまと共有できれば幸いです。

次回の更新もどうぞお楽しみに!